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  • 執筆者の写真院長

ハムスターのでき物(ハムスター腫瘍1)

更新日:2021年1月28日

ハムスターというのは、でき物が出来易い動物です。

それは、至るところに出来ます。お腹、背中、耳の中、四肢と体のあらゆるところに発生します。


そして、それは腫瘍であったり、膿瘍であったり、様々です。


膿瘍は膿の塊ですが、これはカプセルを形成していることが多く、抗生物質が効かない事が多いのが現状です。中身はカッテージチーズのようで、カプセルごと摘出しないと再発します。


腫瘍は、様々なものがあり、私が経験したものは、脂肪腫のようなものが大半です。

ただ、費用の関係から、ほとんどが病理検査に回ることがありませんので、あくまでも肉眼的所見ということです。


ハムスターの年齢、状態、発生部位によりますが、腫瘍にせよ、膿瘍にせよ、このようなでき物の治療法の第一選択としては、摘出手術となります。


先日、ジャンガリアンハムスターから摘出した皮下腫瘍です。


ハムスター達は、動物の世界をピラミッドで例えると底辺に近いところにいる動物です。

そのような動物達は、具合が悪くなってもそれを表面に出しません。

弱みを見せたところで、上層階にいる動物に食べられてしまうため、亡くなる直前まで、普通に生活して見せます。

内科的疾患は見つけにくいですが、このような外科的疾患は、飼主さんでも早くに発見できます。

体の表面の異常を見つけたら、すぐに動物病院に相談して下さい。



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