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  • 執筆者の写真院長

乳腺腫瘍摘出手術


昨日、乳腺腫瘍摘出手術を実施したパピヨンのコロンちゃんです。

麻酔が覚醒してすぐの画像ですので、ちょっとご不満の様子。


実は、今回の手術は2回目です。

第一回目の手術では、右の乳腺腫瘍と卵巣子宮を摘出しています。

今回は、左側にも再発したので、左の乳腺の全摘出手術となりました。

今回の手術は、時間との戦いでしたので、画像はありません。


前回の腫瘍の画像と卵巣子宮の画像です。


赤丸部分が乳腺腫瘍です。右側の数が多かったので、まずは右乳腺全摘出となりました。

左に1つありますが、これは部分摘出という手術となりました。

病理検査の結果、右は良性でしたが、左が悪性でした。

その左側に再発しました。飼主さんには、注意するように支持はしていましたし、3ヶ月に1度の検診もしていたので、早い発見だと思います。


前回の手術で、摘出した卵巣子宮です。


前便の子宮蓄膿症も同じですが、女性ホルモンが強く関与する疾患です。

妊娠のない発情を繰り返していくと発生率が高くなると言われています。最初の発情が来る前に避妊手術を実施すると、限りなく発生率がゼロに近づきます。(0.5%とも言われています。)ですので、もし子供を産ませるつもりがないのなら、最初の発情前の避妊手術をお奨めします。


大型犬だと早期の避妊手術の後、数年で尿失禁を起こす子がいるという報告もありますが、

小型犬では少ないと言われています。


尿失禁の問題もありますが、今まで私が遭遇した疾患としては、避妊後の尿失禁よりも、子宮蓄膿症・乳腺腫瘍のほうが、圧倒的に多かったので(失禁は1例のみ)、早期の避妊手術はお奨めします。


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