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子宮蓄膿症緊急手術実施

  • 執筆者の写真: 院長
    院長
  • 2020年10月6日
  • 読了時間: 2分

先日、甲斐犬のモモちゃん、子宮蓄膿症の手術を行いました。

1週間くらい前から調子が悪く、食欲がないとの事。

12歳ですが、1ヶ月位前に、発情(生理)があったとのこと。


来院してもらうと、陰部より血様の分泌物が・・・。

本来ならば、レントゲンやエコーで確定診断の必要があるのでしょうが、1ヶ月前の発情という稟告と背中は痩せているのにお腹に張りがあるところから、その必要は感じられませんでした。

白血球数も正常値の約7倍を示していました。


時間の経過から言っても、治療に関しては、緊急性を感じました。

来院当日、夜の緊急手術となりました。


お腹を開けて、子宮を取り出してみると、以下のような状態。


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正常の子宮は、モモちゃん位の大きさのワンちゃんですと、一般的なボールペン位の太さですが、この取り出した子宮は、太めのフランクフルトの2倍以上ありました。

内容物を含めて、約1Kgでした。


モモちゃん、頑張りました。

この手術で活躍したのは、この機械です。


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電気メスなのですが、従来の電気メスとは違い、ラジオ波という波長を使用した電気メスです。さらに、専用クランプを使用することにより、血管をシーリングして止血することが可能です。従来より、短時間で処置が可能となりました。


話を戻して、モモちゃんは、手術の後,内科治療をして、3日で退院。退院の日は、早朝から、私とかなりの距離のお散歩をして、モリモリご飯も食べていました。


子宮蓄膿症は、避妊手術をしていない老齢のワンちゃんには、起こる可能性の高い疾患です。(2歳で発症した事例も経験しています。)

繁殖を希望されない女の子の場合は、早い段階での避妊手術をお薦めします。女性ホルモンが強く関与する疾患です。同様に乳腺腫瘍も女性ホルモンが強く関与する疾患です。最初の生理が来る前に、避妊手術をすると、乳腺腫瘍の発生率が限りなく0に近づくという報告もあります。


コロナ渦で、家で過ごす時間が多くなり、新しくワンちゃんを飼われた方が多いと聞きます。避妊手術を迷われている方、こんなメリットがあるので、検討されてみたらいかかでしょうか。

 
 
 

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