top of page

消化管内異物の連発

  • 執筆者の写真: 院長
    院長
  • 2021年4月6日
  • 読了時間: 1分

他院において嘔吐の治療を受けるも改善しないとの事で来院されました。

お話を聞くと、毛球症のような感じがするので、その対応をしてみますが、やはり改善はみられないので、バリウム造影を実施することに。

ree

この状態からバリウムが動きません。これは何かが詰まっていてバリウムの流れを邪魔していると判断して、開腹手術を提案し、承諾頂きました。

開腹してみると、腸の一部がやや赤黒く変色して、腸の状態が悪いことがわかりました。

慎重に触診しながら確認すると、回盲結腸部の結腸側に、硬い物が触れます。これが閉塞物だと判断。切開し、取り出しました。


ree

便のようにも見えますが、毛ですね。毛が固まりカチンカチンになったものが、2つ摘出できました。丁寧に切開部を縫合し、温生食でお腹の中を洗浄してあげると、変色しいた腸も正常な色に戻ってきました。


この猫ちゃん、とても神経質で入院中は、ずっと涎を流していました。なかなか食餌もとってくれないので、暫定的に家に帰し、通院の治療に切り替えたら、涎も止まり食欲も回復。

猫の入院は、難しい。


多頭飼育の方、よく体を舐め毛繕いをする猫ちゃんでよく吐く子で毛球症の診断をされた方、ご注意ください。たかが毛玉、されど毛玉です。

 
 
 

最新記事

すべて表示
誤食誤飲

誤食誤飲ばかりしつこいと思われますが、書かせて頂きます。 当院周辺の動物病院は、午後6時30分から午後7時で診察が終了します。 当院は、受付が午後7時30分で、診療が午後8時で終了します。 夜間救急が午後9時から診療受付開始の為、午後7時から午後9時の間に誤飲誤食の当院への連絡が多くみられます。食べてすぐなら、吐かせることもできるのですが、いつ食べたかわからないというケースもあり、対応に苦慮いたし

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
S__11427870_edited.png

けやき台動物病院 Keyakidai Animal Hospital 

埼玉・所沢・新所沢・けやき台・動物病院

〒359-1118 埼玉県所沢市けやき台1丁目7番地7号  

*電話:04(2928)0831

*診療時間:平日9:00~13:00  16:00~20:00  /  日曜祝日9:00~13:00  16:00~18:00 

*休診日:木曜日​

copyright©2019 Keyakidai Animal Hospital all rights reserved.

bottom of page